HYOGOニュース

 2007年 3月 第206号

 3月号

今月号の内容
1.「遺伝子分析科学認定士」(初級)認定試験のお知らせ
. 平成19年度 第1回通常総会・講演会のお知らせ
. 4回兵庫県臨床検査フォーラム報告
 



 
 


1.
第1回「遺伝子分析科学認定士」(初級)認定試験のお知らせ
  日 時:平成19年6月17日(日)
         指定研修会は試験当日の午前中に実施します。
  場 所:東京大学医学部医学系教育研究棟鉄門講堂
         東京都文京区本郷7-3-1  TEL 03-5841-3303
  受験料: 30,000円(指定研修料を含む;税込み)
        詳細は日本検査同学院のホームページ(http://square.umin.ac.jp/ccpj/nra/aka021.html
        又は、兵臨技事務所まで
  

2.
平成19年度 第1回通常総会・講演会のお知らせ

  日 時:平成19317日(土) 午後130分〜
    場 所:神戸市立こうべ市民福祉交流センター301号室
                 神戸市中央区磯上通3-1-32  TEL 078-271-5310
  講演会 : 午後3時〜430
    テーマ  :「検査部門のランニングコスト分析について」
        講 師  中村 俊寿 先生( ()SRL企画営業部)

3.4回兵庫県臨床検査フォーラム報告 
組織部部長  金 基潤

  
  昨年11月25日に兵庫県学校厚生会館にて、第4回兵庫県臨床検査フォーラムが開催されました。これまで検体検査管理加算の施設基準等を話題としてとりあげて、一定の成果を挙げてきたフォーラムですが、今回は「ブランチラボの法的性質と検体検査管理加算について」という演題で、病院での臨床検査室の運営形態と検体検査管理加算との関係を中心に論じてみようという試みでした。病院が直接運営する検査室がもっとも多いわけですが、諸般の事情でブランチによる運営、FMSと呼ばれる運営、最近ではPFI方式と呼ばれる運営方式などがあります。しかし、それがどのように違うのか、形の説明はできても細部の契約関係となると、よほど関係法規に精通していないと説明できないのではないでしょうか。
  複雑な検査部運営の形態が混乱状態を招いてしまうわけですが、これを理解するにはそれぞれの雇用形態を明確化して、各雇用形態について指揮命令や指示がどのようなルートで行われるのが適法なのか?ということを整理して考える必要があるわけです。今回は単に法律だけの専門家だけではなく臨床検査技技師でありながら法学部を卒業し、臨床検査技師が抱える法的問題を中心に研究するべく仙台で「エムティー法務研究会」を主宰されている新屋博明氏を講師に迎えて「請負契約」であるブランチラボが抱える問題点や法的矛盾点に焦点をあてて解説と考察を試みました。

  新屋氏からは、行政手続法に則り厚生労働省をはじめ仙台、東京、神戸など各地の労働局にも積極的に疑義照会や質問をして頂いた経緯もあり、いずれも裏付けのある解説となっています。以下に当日の講演を基に雇用形態のチャートと簡単な解説を掲載しました。
(次回はブランチラボ方式による検査室運営の問題点を具体的な事例を紹介しながら解説します)

                《派遣と請負について》      エムティ法務研究会 新屋 博明

1.
根拠条文
@労働者派遣…労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律第21
A請負…民法第632

2.
法律関係図

図1.労働者派遣と請負

3.派遣と請負の違いについて
  請負の場合は、請負業者が自ら労働者を指揮して請け負った業務を遂行するのに対し労働者派遣の場合は、労働者を雇用した派遣会社ではなく、派遣会社と労働者派遣契約を結んだ派遣先が労働者を指揮して業務を遂行するので、派遣と請負の大きな違いは、労働者に対する指揮命令権にあるといえます
  このように、派遣と請負には根本的な違いがあるのですが、病院等から検体検査業務を請け負った検査センターが自社の技師を病院等で勤務させる業務処理請負(ブランチ)は労働者派遣と類似しているため、医療現場では派遣と請負の区別が曖昧になりがちです。
  しかし、派遣と請負は区別する必要があるので、行政も通達(健康政策局長通知、平成5215日、健政発第98号)を出して、「業務の委託は請負契約に基づく業務委託であって、労働者派遣契約とは異なるものである」と明確に述べています。また、業務請負の名目で労働者の派遣を受ける“偽装請負”の拡大に対処するため、厚生労働省は監督指導を強化すると発表しました(厚生労働省発表平成1894日)

4.ブランチ契約について
  通説(行政解釈)は,ブランチ契約を請負契約と解しているので、発注者である病院側はブランチの検査技師(労働者)に対する指揮命令権を本来は持っていません(図1参照)。しかし、ブランチの検査技師も医療職である以上、実際は病院側の指揮命令を受けて働いているわけですこのように発注者である病院側の指揮命令を受けていることから、タテマエ上は請負契約であっても、ブランチ契約の実態というのは労働者派遣契約であると解されます。厚労省は、請負の名目で労働者の派遣を受ける“偽装請負”を禁止しています。



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