801.冠状静脈洞調律CORONARY SINUS RHYTHM

RRの不整はほとんどなく、II,III,aVF誘導のすべてのP波が陰性の場合。

  • 定義
    1. P波がII,III,aVFで陰性で、PR間隔が正常範囲内のものを冠状静脈洞調律という。この場合、多くは、刺激生成部位が冠状静脈洞または、その周辺にあると考えられている。
    2. 「冠状静脈洞調律」と「左房調律」を合わせて、『異所性心房性調律』(ectopic atrial rhythm)と呼ぶこともある。
  • 病的意義
    1. 大部分は副交感神経の緊張亢進による機能的なもので、この場合、病的意義はない。
    2. この調律が長年月持続している場合は、左上大静脈遺残や下大静脈欠損などの大静脈の先天的異常を伴うことがある。
  • 臨床メモ
    1. 一過性のものや運動負荷によって洞調律に戻るものは、病的意義のないものと考える。
    2. 持続性の場合は、上述のような大静脈の先天異常を伴うことがある。