HIV・STI予防啓発キャンペーン市民公開講座


  HIVSTI予防啓発キャンペーンを開催して

   121日の「世界エイズデー」にちなんで、平成221218日(土)に神戸市立
垂水勤労市民センター(レバンテ垂水2番館)にて、日本臨床衛生検査技師会と当
会が主催し、神戸市、エイズ予防サポートネット神戸の後援をいただいた「市民公
開講座」を開催しました。今回は、テレビラジオでおなじみの桑原 征平氏(フリーア
ナウンサー、大阪芸術大学教授)と兵庫医科大学血液内科の日笠 聡先生のお二
人からお話を伺いました。


   桑原氏のテーマは「今一度みんなで考えよう エイズのことを」でした。1980年代
に初のエイズ患者が判明し、アメリカへ取材に行ったことから話を始められ、当時は
発症後2年以内に死亡する病気であったのに宗教観の違いからか患者が明るかっ
たことや患者家族との触れ合い体験で自身の偏見が無くなったこと日本では血友
病治療用の血液製剤から感染者が多いこと、そして厚生省への取材を通して感じた
ことなど述べられました。ウィルス発見後30年経過しても完治する薬が出来ない状
態の中、予防がいかに大切であるか、
検査を受けることで感染の有無を知ることが
いかに大切であるか、感染者に対しては周囲が暖かい思いやりの心で接すること、
家族や学校、社会全体で考えていく必要性のあることを力説されました。また15
前の阪神淡路大震災では多くのボランティアが示した暖かい思いやりの心や、アメ
リカの“某ビールメーカー”のコマーシャルから伝わってきたやさしさを例にあげ、エ
イズのことを考えていくうえで通じるところであると締めくくられ、あっという間に50
間が経過しました。


   日笠先生のテーマは「HIV感染症・AIDSの現状と予防について」でした。HIVは何
に含まれているのか、どこから感染するのかを知ることで予防することができる。疑
いのある人は検査を受けて感染の有無を知ること、適切な治療を継続することで発
症を防ぐことが可能であること、現在では無症状の時期に感染がわかり、以後定期
的に通院し適切な時期から適切な治療をしている人は、AIDSを発病することはない
こと、25歳でHIVに感染した人の平均余命は35年以上(60歳以上)になり、HIVに感
染していない人と数年しか変わらなくなったことなどを述べられ、検査の重要性を懇
切丁寧に教えていただきました。


   お二人の先生のお人柄が伝わり温かい気持ちになれるひとときでした。
   
   検査を担う我々臨床検査技師に対しても「思いやり」と検査の重要性を再認識さ
せられた講演会となりました。