平成24年度 乳がん検診促進キャンペーン
            市民公開講座


 平成24年10月21日に姫路市花の北市民広場・中ホールで、「乳がん検診促進キャンペーン」
として市民公開講座を開催しました。乳がん検診の重要性を臨床検査技師、医師というそれぞ
れの立場から一般市民に向けた分かりやすい講演内容となりました。

まず、臨床検査技師の立場から、山本繁秀技師(姫路赤十字病院)による「乳がんを検査す
る−適切な術後補助療法のため−」と題して、病理学的なアプローチで検査の重要性とその
手技、結果の解釈を専門的かつ分かりやすい表現で解説していただきました。病理学的検査の
前にマンモグラフィーや超音波検査による精査があり、その中の一部の病変に対し細胞診・組織
診が行われることを紹介されました。病理学的検査は要精査と判定されたときに実施されますが、
統計的に80%以上が良性とされるなかで、どのように検査がなされ判定されるか特殊な方法で
染色した細胞のスライドを提示され、聴講されている方々の興味を引き付けていました。

医師の立場から、石塚真示先生(いしづか乳腺外科クリニック 院長) による「増え続ける
乳がんのお話−見つけ方〜治療まで−」と題して、検診で発見された患者さんについて自院の
データを交えながら、検診による早期発見・早期治療の重要性について講演していただきました。
検診の意義は早期発見・早期治療にあり、症状が無くとも自分から検診を受けることは家族のた
めにも大切であることを述べられました。乳がんは女性罹患率のトップで、もはや自分は大丈夫と
思い込んでいる時代ではなく、明日は我が身ともいえる病気であると述べられ、若いときから関心
をもつことが大切と感じました。診断についてと治療の基礎知識としてホルモン療法、抗がん剤治
療、分子標的治療などを話されました。

それぞれの視点からの講演でしたが、分かりやすい説明にうなずきながら聞いている方や熱心
にメモを取っている方もおられ、乳がん検診の重要性を少しでもご理解いただけたのではと思い
ます。質疑応答の時間では実際に乳房切除術を受けられた方から、検診を受ける間隔や日常で
どのように注意すればよいのかと切実な質問が寄せられ、石塚先生は患者さんの状態や病期に
よって違いはあるので、主治医と密に相談して決めるのがいいと回答されました。また一般的に
乳がん検診は若い時から受けることを勧められ、早期発見することで乳房切除することなく治療
を行え、患者さんのQOL向上につながると説明がありました。


 乳がんは働き盛りの女性(壮年層)に発生することが多く、個人だけでなく、家族、職場まで影
響を及ぼしますが、早期発見・早期治療で治る可能性が高く、検診の重要性を改めて実感する
ことができました。