佐用共立病院  
      〜兵庫県最西端の施設をたずねて〜
 (*兵臨技”会員名簿”掲載施設参考) 


 広報部はこれまで兵庫県の北端、南端、東端の施設を取材し、HYOGOニュース誌面で
紹介してきました。今回は最端施設めぐりのラストとなる兵庫県最西端の施設です。

 今回取材させていただいた佐用共立病院は、東経134度35分にあり、太平洋のパラオ
と同じ経度付近に位置します。

 初めに矢内技師長に施設紹介していただきましょう・・・

                                  矢内 正敏(佐用共立病院)

 私たちは常に、

・迅速で正確な検査を提供します。

・ミスのおこらないシステムの構築を目ざします。

・親切で丁寧な対応を心がけます。

                    臨床検査科


 当院は、佐用町のJR佐用駅より徒歩10分の小高い丘の上にある、病床数90床の
急性期病院です。主な診療科は、内科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、耳鼻
咽喉科、眼科、婦人科、泌尿器科、皮膚科、歯科です。また、併設する共立記念病院
(療養病床50床)、やすらぎの家さよう(小規模多機能型居宅介護事業所)とともに、
地域にやすらぎと安心を感じて頂ける医療を目指しています。

 臨床検査科は技師5名のスタッフで、検体検査、生理検査、輸血部門(一元管理)、
内視鏡検査介助を全員でカバーしあう体制をとっており、他にもチーム医療として院内
感染対策、NST、パス委員会、輸血療法など委員会活動にも積極的に参画しています。

 また、地方の病院の院内検査室として、可能な限りの院内化と診察前検査の充実に
取り組んでいます。現在、診療部の要望により超音波検査(心臓・腹部・頚動脈)の技
術習得のために、複数の技師が研修を受けています。


 さらに、地域住民の健康管理にも重点を置き、来年度よりスタッフを増員し、検診業
務を本格的にスタートします。

 引続き、メールで取材させていただきました内容を掲載いたします(敬称略)。

広報:技師が少人数ですが、検査項目、検体数等はどれぐらいでしょうか?

矢内:外来患者数が5800人/月で、検査項目及び検体数は@生化学45項目、
1000検体/月、A血液学10項目、1000検体/月、B免疫学15項目、250
検体/月、C輸血部門5項目、50検体/月、D一般検査5項目、1200検体/月、
E生理検査10項目 350件/月となります。

広報:夜間や休日の当直業務はどのようにされていますか?

矢内:オンコールで対応しています。

広報:職員食堂に何か特徴的なメニューはありますでしょうか?

矢内:職員食堂には日替わり定食がありますが、普通食の患者食とほぼ同じ
メニューとなっています。大半の職員は弁当を持参しています。

広報:他の病院にないような特色はありますでしょうか?

矢内:当院を含む法人の病院、施設の各分野の専門スタッフが協力、連携し
医療・在宅医療・介護サービスの地域に根付く医療ネットワーク作りに取り組
んでいます。

広報:地域に根ざしている病院ならではのイベントはありますでしょうか?

矢内:@インフルエンザ、ノロウイルス感染など、感染症発生時における医師会
への情報提供と、情報の共有化及び一部迅速検査への協力、A地域内ケーブ
ルテレビでの健康講座への講師派遣と撮影協力、B看護フェアーでのミニ健診、
Cトライやる・ウィーク、一日看護体験の受け入れ、D入院患者様、施設利用者
様と地域の方々との各種交流会の開催、E特別養護老人ホームなど地域内施
設のイベントなどへのボランティア活動を行っています。

広報:2009年の台風による洪水ではどのような状況でしたか?

矢内:当院は、山水の流入により、地下室(電気設備、ボイラー、貯水槽)が水没し
ました。復旧状況は、8月12日に仮設電源を設置し、血球計数機、ドライケム、
血液ガス、迅速キットによる検査及び生理検査が可能になりました。また、8
16日より仮設水槽による給水が始まり、概ね通常どおりの業務を再開しました。
職員の被災状況は、家屋の床上浸水19名、床下浸水9名で、人的被害はあり
ませんでした。

 突然の取材依頼にもかかわらず、快くご協力いただきました。少人数体制の中、
積極的に技術を習得されたり、チーム医療に参画されたり、地域に根差した医療
を担えるよう、日々、頑張っておられる技師の方々に頭の下がる思いでいっぱい
です。お忙しいところ本当にありがとうございました。

             (広報部:達摩知子、増井裕、鳥居良貴、情報センター:小松敏也)







       前列左より村上主任技師、門元技師、
       後列左より西坂主任技師、矢内技師長、大西技師