兵臨技の沿革

兵臨技の沿革


昭和27年(1952年)  兵庫県衛生検査技術者協会発足

昭和30年(1955年)  日本衛生検査協会県支部に改名

昭和38年(1963年)  兵庫県衛生検査技師会に改名

昭和51年(1976年)  技師会創立25周年記念式典開催
           兵庫県臨床衛生検査技師会に改名

昭和55年(1980年)  法人格(社団法人)の取得

昭和57年(1982年)  技師会創立30周年記念式典開催

昭和63年(1988年)  日本臨床衛生検査技師会法人化25周年記念式典を神戸で開催
           第37回日本臨床衛生検査学会、第18回IAMLT学会を神戸で開催

平成2年(1990年)  法人設立10周年記念事業を神戸で開催

平成7年(1995年)  阪神淡路大震災

平成8年(1996年)  技師会ホームページ「ASSEY」を開設

平成12年(2000年)  法人設立20周年記念事業を神戸で開催

平成15年(2003年)  技師会創立50周年記念式典を神戸で開催

平成17年(2005年)  阪神・淡路大震災10周年事業を開催

平成18年(2006年)  法人設立25周年記念事業・式典を神戸で開催

平成18年(2006年)  兵庫県臨床検査技師会に改名

平成19年(2007年)  第49回近畿医学検査学会(神戸)を開催担当

平成23年(2011年)  法人設立30周年記念事業・式典を神戸で開催

平成24年(2012年)  公益社団法人の取得
           創立60周年・公益社団法人設立記念式典を神戸で開催

平成28年(2016年)  第65回日本医学検査学会、

           第32回世界医学検査学会(IFBLS2016)を神戸で開催

兵臨技の歴史

(社)兵庫県臨床検査技師会は、平成23年12月末現在で約2,050名余りの会員、賛助会員68社を擁する全国7番目の大きな地方技師会です。
 会の前身は「兵庫県衛生検査技術者協会」で、65名の衛生検査技術者によって昭和27年3月15日に創設されました。平成24年で創立60年を迎えることになります。
 当会の足跡は、昭和33年7月に「衛生検査技師法」が公布され、それを機に昭和38年「兵庫県衛生検査技師会」に改名されました。昭和46年1月に「臨床検査技師及び衛生検査技師等に関する法律」が施行され、昭和51年6月の創立25周年記念式典の日に会名を「兵庫県臨床衛生検査技師会」に改称されました。また、会は社会との信頼性を高めるために会が行う事業や臨床衛生検査技師が行う業務が、県民の健康増進や疾病予防に役立つ仕事をしている職能団体として、法人格である「社団法人」の取得に意欲を示しました。その努力の結果、昭和55年8月1日に監督官庁である兵庫県の認可を受け、会員総意でありました「社団法人兵庫県臨床衛生検査技師会」に改名しました。この法人格取得は全国都道府県技師会の第一号という画期的なもので、時早30周年を迎えました。これにより任意団体とは比較にならない社会的信用を得ることができて、組織は一層安定強固なものとなりました。検査技師会が社団法人として、会員や社会に責任ある団体として認知されることは大変重要なことです。現在では各都道府県技師会においても法人化が進み、46都道府県技師会が法人組織となっています。
 更に、平成18年4月に「臨床検査技師及び衛生検査技師等に関する法律」が「臨床検査技師等に関する法律」に改正されました。この年に開催されました法人設立25周年記念式典において「社団法人兵庫県臨床検査技師会」に改名しました。
 法人改革によって、平成25年11月末までに法人の移行申請を行うようにと国からの指示を受け、当会においては「公益社団法人」移行認定に向けての作業を進めています。

兵臨技の事業

公益事業
1.公衆衛生の向上及び臨床検査に関する普及啓発を目的とする事業
県民に対して公衆衛生、保健・医療、臨床検査の重要性や有効性に関連する情報を提供することで、疾病予防への関心を高め、健康診断の受診率の向上を図り、公衆衛生の向上を図ることを目的とします。特に女性特有のがん検診の受診率向上や性感染による感染症撲滅、生活習慣病予防を目的とした公開講座事業を中心として実施しています。
 また、災害被災地等、医療困難地域における公衆衛生確保のための支援を行う事業として、平成23年3月11日に発生した東日本大震災における人的支援を行いました。

2.臨床検査の標準化調査及び精度管理指導を目的とする事業
臨床検査の標準化調査及び精度管理指導に関する事業は、県と医師会、当会が共同で行う事業で、県下の臨床検査実施機関の臨床検査データの標準化、共有化、基準値化を図ることで、県民に信頼性の高い臨床検査データを提供することを目的とします。本事業は、平成22年度で30回を迎え、県下の医療機関、検診センター、検査所など120施設が参加しています。

3.学術、技術の振興を目的とする事業
臨床検査に係る学術及び技術の振興を目的とする事業は、臨床検査技師及び医療職種関係者向けに臨床検査学の知識及び技能の習得を図ります。
 臨床検査は、医療の中でもっとも重要性の高いものの1つであり、診断、治療効果の判断材料とされています。本事業はそれら日進月歩で進化する医療の知識や技術に対応するため臨床検査技師・医療関連職種の資質を向上するのに年間を通じて専門分野(細菌、輸血、血液、病理、生化学等)ごとに数多くの研修会及び技能習得のための実習会を開催しています。

4.各種調査事業
県民の健康増進、疾病予防に関する意識調査を始め、臨床検査技師・臨床検査に関する要望調査を行います。講演会や研修会の開催に対する意見や要望のアンケートを実施します。

当会が開催、支援した学会

全国学会
昭和49年4月
第23回日本衛生検査技師会
昭和63年7月
第37回日本臨床衛生検査技師会 第18回IAMLT学会(国際学会)
平成28年9月    第65回日本医学検査学会、第32回世界医学検査学会(IFBLS2016)


近畿学会
昭和38年10月
第3回近畿衛生検査学会
昭和43年12月
第8回近畿衛生検査学会
昭和47年11月
第12回近畿衛生検査学会
昭和55年11月
第20回近畿臨床衛生検査学会
昭和61年10月
第26回近畿臨床衛生検査学会
平成6年10月
第34回近畿臨床衛生検査学会
平成13年10月
第41回近畿医学検査学会
平成20年10月
第48回近畿医学検査学会
平成26年9月    第54回日臨技近畿支部医学検査学会

国際事業支援
昭和60年8・9月
ユニバーシアード神戸大会
平成元年9月
フェスピック神戸大会


共益事業
1.会員の資質を向上させる事業
団体の組織強化、会員との情報交換、会員連携の維持拡大、会員の福利厚生の充実等を目的に行う事業です。

1 実施内容
施設責任者・連絡者会議の開催、就労支援事業、職能研修会、待遇改善会議、臨床検査技師等に関する法律勉強会等を開催

2 実施回数
年間5回程度各地区で開催、研修センターで年3回程度開催

3 実施場所
研修センター及び地域会議施設

2.広報事業
県民への広報と機関紙及び会報発行を行い会員相互への情報提供、職業意識の共有化を図っています。

1 内容
会員向け機関紙、会報の発行、県民向けホームページの掲載等
2 対象者
1)県民向け広報:公開講座の開催予定、開催内容の掲示、検査説明、行政・関係団体広報の掲載,精度管理事業の公開等
2)会員及び賛助会員、関係諸団体:研修会のお知らせ、当会からのお知らせ等
3 期間
ホームページは随時掲載、
機関紙「HYOGOニュース」・・月1回 発行
会報「HYOGO JOURNAL」年間2~3回 (会員向け学術誌の発行)

3.福利厚生事業
会員が安心、安全な環境で仕事ができるように各種の福利厚生事業を行っています。
 技師会に入会されると、技師会員で構成されている保険に加入でき、万一の医療事故に備えができます。刑事あるいは民事責任を問われる事態も想定されます。その時、会員であれば、弁護士費用の補填や休業保障を受けることができ、障害・賠償保険(臨床検査技師賠償責任保険)が用意されています。また、自然災害に対する保険にも加入することができます。(日臨技の保険の種類や約款を参考にしてください)
 日臨技の共済事業を始め、兵臨技の臨床検査技師賠償責任保険の加入促進を行っています。

4.各種調査事業
会員の施設の管理体制、日常業務及び研究、採血業務、卒後教育、待遇調査等。
 会員意識調査として技師会活動、研修会参加状況、精度管理、生涯教育、保険共済制度、広報に関する事項、認定制度、学会、国際交流、学位取得、診療報酬、技師連盟等に関する事項の調査行っています。

5.研究成果の保護と評価
学会発表や論文誌は、研究・工夫した成果を記録に残すことができる手段です。自己のオリジナルな発表や論文を掲載、保護するための「学術団体」が必要です。日臨技は平成7年に特許庁より「学術団体」として指定されました。これにより「日本医学検査学会」や「医学検査」誌上で「発明また考案」に関する研究発表をしておくと、仮に第三者が同じ内容で特許申請をしても、会員の「発明または考案」に関する権利を守ることができます。また平成14年に日本学術会議より学術研究団体として認められました。多くの学会発表や論文作成は、将来大いに役立ち、自己を評価してもらう材料となります。自己の啓発、研鑚を図り、臨床検査技師の資質向上に貢献できます。

6.生涯教育研修制度
卒後教育は各職能団体が最も力を入れている分野です。卒後教育は自己の資質向上に繋がり、知識・技術の習得に役立ちます。卒後教育システム「生涯教育研修制度」は、学会発表、研修会への発表や参加等により履修ポイントが得られ、履修獲得により修了証書が授与されます。各種認定試験資格の受験・更新を始め、一定のポイント取得が必要な場合があります。自己の弛まない研鑚のために、積極的に多くの部門や研修会等に参加し、広い視野で臨床検査を見つめていくことが患者をサポートする上で重要なことです。また、他の医療職種の業務について見聞を広げることも大切です。

医療関係団体

日臨技・近臨技
(社)日本臨床衛生検査技師会(日臨技)は会員約5万人を有する検査技師の全国組織です。近畿臨床検査技師会(近臨技)は近畿地区の7府県技師会(大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山、福井)で構成し、近畿医学検査学会や近畿地区研修会、チーム医療研修会等を開催しています。

日本臨床検査医学会近畿支部・(社)日本衛生検査所協会近畿支部
近畿では三団体が協力し、地区で開催される近畿医学検査や各種研修会において、協働参画して、臨床検査技師及び他医療職種の資質向上に寄与しています。

兵庫県医療職団体協議会
看護協会、薬剤師会、診療放射線技師会、理学療 法士会、作業療法 士会、栄養士会、歯科衛生士会、介護支援専門員協会、臨床工学技士会、 言語聴覚士会、当会の団体が毎年県民向け公開講座を開催しています。